ライブ・レポート(2004年5月)
2004年5月1日 北見 風来山人

PM8 (粟谷明弘(ts)、藤田貴光(p)、粟谷巧(b)、斉藤誠(ds))

北見を中心に活動をしている粟谷氏(ts)がリーダーを勤めるPM8の演奏をはじめて聴いた。粟谷氏のテナーは甘くかつ重厚な音色でスゥイングしていた。見事な音である。またピアノの藤田氏もファンキーでグルービーな演奏を披露していた。ベースは若干18歳の粟谷氏の息子さんの巧君で、若いが見事なリズム感覚を持っており、2ndステージではエレキベースでじっくりとソロ「曲目:トレーシーの肖像」を演奏しくれた。ドラムは網走から参加している斉藤氏である、堅実で安定したドラムである。
この日の演奏曲目は、1stステージが「クール・ストラッキン」「I close my eyes」「シュガー」「My one and only love」「リカード・ボサ・ノバ」。2ndステージは「トレーシーの肖像」「ブルー・ボッサ」「On a slowboat to China」「On green dolphin street」「藤田氏のオリジナル(Come here at PM8)」「ビリース・バウンス」「ポルカドッツ・・・・」「枯葉」「カンターノ・バイ・ローラ(?)」「チュニジアの夜」であった。また2ndステージ後にも数曲の演奏があり、大いに楽しめた。粟谷氏の演奏を中心にファンキーなピアノとベースに安定したドラムがこのグループの特徴であろう。今後、じっくりとしたバラードやボーカルを入れた演奏なども是非聴きたい。

2004年5月5日  釧路 B♭

マスター成田さんとカウンター常連客によるts3本のセッション.。これが実に見事で迫力充分だった。歴史的な「釧路の夜」になった。
2004年5月13日 札幌 At My Place

TOSHI山本トリオ(山本としつぐ(g)、本間洋祐(b)、黒田佳広(dr))

山本氏のジャズギターを聴いた。ピックを使わず、指だけでひく音は柔らかくさらに渋みを強く感じた。演奏はスタンダードを中心に落ち着いたライブだった。山本氏のギターは「ポンポチ」では、ボサノバやサンバを聴いていたが、ジャズギターは初めてだった。渋く、暖かい音がとても心地よかった。またベースの本間洋祐氏は北大ジャズ研所属のベーシスト、音がしっかりしており、これからが楽しみだ。また黒田氏のドラムも相変わらず変化自在(?)なドラムで演奏をサポートしていた。ジャズギタートリオはとてもシンプルな構成であり、演奏も細かい技が要求される。しかし一旦はまると聴き続いてしまう不思議なジャンルかもしれない。
2004年5月15日 札幌 At My Place

泉功一郎4(泉功一郎(g)、関口由浩(p)、柳慎也(b)、黒田佳広(ds))

泉氏のギターは、一音一音が柔らかく丁寧な音だ。またスゥイング感がいい。1stステージにはとてもめずらしい「ハーレム・ノックターン」の演奏があった。ステージはスタンダードが中心に演奏されたが、2ndステージにオリジナルのバラード「シェイド」を演奏した。美しく見事な曲であった。全体的によくまとまって、スゥイングナンバー・ブルース・バラードとも聴きやすく、心地よかった。ピアノの関口氏はBONANZAとは違ったリズム感で、よくのっているように聞こえた。またベースの柳氏は名古屋からの参加である。力強いベースでとてもタイトだった。夏からは札幌に移って来るとの事で、これからがとても楽しみだ。また黒田氏のドラムも見事なリズムを繰り出し、全体の演奏を盛り上げていた。
2004年5月17日 札幌 At My Place

川手博史(g)トリオ + 土屋宏紀(g)

札幌にギターの巨人(土屋宏紀氏)が現れた。見事なギター演奏が繰り広げられた。1st及び2ndステージともに川手博史マスターとゲストの土屋宏紀氏との見事なパフォーマンスが聴けた。キャリアとテクニックを持つ者のみに許された演奏といっても決して過言ではないであろう。1stステージは「It could happen to you」、「Wave」、「Body & Soul」、「Things ain't what they used to be」、「ブルース(曲目不明)」が演奏された。2ndステージは渡辺氏のtpが加わり、スタンダードの演奏があり、それから土屋エリコさんと土屋氏夫妻によるデュエットの演奏が3曲(曲目不明、「降っても晴れても」「ラビング・ユー」)あり、おおいに盛り上がった。見事な歌声である。リズムもよくサポートしていた。私にとってギタージャズの3連荘である。どのギタリストにも個性があり、それぞが独自の表現を行っている。その6弦にこめられた音の美しさに改めて驚かされた1週間であった。土屋氏は是非定期的に札幌でライブを行ってほしい。
2004年5月28日(金) 札幌 Live & Bar くう   5月29日(土) 砂川 北菓楼

赤坂由香利トリオ(赤坂由香利(p&vo)、古野光昭(b)、関根英雄(ds))

今年、3月に吉祥寺で聴いて以来、たちまちファンになった赤坂由香利の北海道ツアーで、札幌と砂川のライブを聴いた。相変わらず独特の世界観があり、ミステリアスでブルージーな唄は、とても魅力的だ。また古野氏のベースは、なんといっても堅実でかつパワフルであり、関根氏のドラムと相まって一層、リズムに色彩を出していた。札幌も砂川も2000年、2002年とリリースされたアルバムからの曲を中心に演奏された。砂川では午後の時間のライブとあって子供づれの聴衆のために、急遽、「古時計」だ演奏された。じっくりと英語と日本語で唄った。名演であった。