ライブ・レポート(2004年8月)
8月2日(月) 札幌 SlowBoat
久しぶりに福居良氏のソロピアノを聴いた。普段のピアノトリオで聴く、アグレッシブルで力強い演奏とは違い、リリカルに歌い上げる素晴しい演奏であった。
8月7日(土) 北見 風来山人
毎月第1土曜日に行われる北見「風来山人」でPM8のレギュラーライブを聴いた。1ステージは、「Just
Friend」、「朝日の如くさわやかに」、「オレオ」、丸瀬布から来た岩上美由紀さんのボーカルが入り「You'd
be so nice to come home to」、それから1ステージの最後に「リカード・ボサノバ」。休憩後、斜里から久野(as)さんが加わり第2ステージが始まった。アップテンポのブルースで「ビリース・バウンス」、「I
close my eyes」、「ブルー・ボッサ」、「On a slowboat to China」、ベースソロから始まる「枯葉」、ボーカルの岩上さんが加わり「マイ・ファニー・バレンタイン」続いて「You'd
be so nice to come home to」、その後、久野さんも加わり「テナー・マッドネス」、最後に「チュニジアの夜」が演奏された。
今回の演奏で特筆すべきは、ベースの粟谷巧氏の音がより力強くリズムを刻んでいたことであろう。また最後にベースを弓で演奏していたが、曲に厚みが出て、今後がとても期待できるベーシストになるであろう。
また丸瀬布から参加した岩上さんは、もともとロックボーカリストとして活動しており、声量が安定しており、音質もバラードやブルース等に向きそうだ。第2ステージから参加した久野さんのアルトサックスも相変わらずノリの良い演奏をしていた。PM8の演奏は全体的にリズムが安定していることと、何よりも粟谷氏のテーナーサックスから湧き出る音のフレーズと藤田氏のピアノから繰り出すポップでファンキーな音の対称性が聴いていてとても楽しい。
8月8日(日) 美幌 2004 スターダスト・サンバ・フェスティバル特設会場
特設会場で行われた吉井善満(as)5重奏団の演奏を聴いた。「ストレイト・ノー・チェイサー」、[ソー・ダンス・サンバ」、カリプス(曲目不明)、「オルフェのサンバ」等、45分のステージであったが、ご機嫌な演奏が聴けた。このグループは何よりも吉井氏のアルトが素晴しい。またそれをサポートする今西氏(ds)、中村夫妻(ピアノ&ベース)、野沢氏(g)が見事だった。この日、美幌の最高気温は33.6℃、夜も25℃以上と演奏も熱いが、気温も熱かった。
8月8日(日) 美幌 Petit Party
吉井善満(as)5重奏団ライブの演奏を特設会場に引き続き美幌のライブハウス「プチパーティ」(2004年3月開店)で聴いた。ソウル、カリプソ、ロックンロール、サンバ、ボサノバとバラエティにとんだ曲が演奏された。吉井氏のアルトは力強く歌心も充分で、素晴しい演奏だった。バックのミュージシャンも見事な演奏を披露した。また最後に中村御夫妻と今西氏のトリオで「追憶のテーマ」が演奏された。これがなかなかの名演だった。これからも是非聴きたいグループである。(もっと演奏してほしかった。)
8月15日(日) 釧路 BROS
毎月恒例第3日曜日のBROSセッションにおじゃました。この日はギタートリオ(種村氏(g)、長松氏(b)、林氏(ds))のブルースからセッションが始まった。続いてベースが加賀谷さんに代わり、ピアノの清水氏、テナーサックスの木嶋マスターも加わり「枯葉」が演奏された。次にベースが岡村氏に代わり、更にasに岡村さんの奥さん、tsの成田先生が加わり「Everytime
I have blues」が演奏された。盆休みも重なったせいか、店内には続々とプレーヤーが集まりだし、この日も遅くまでセッションが続いた。釧路は音楽人口が多く、特に若いミュージシャンが活躍しているように思う。これからも是非こうしてセッションを続けてほしい。今年、釧路も例年になく暑いが、この日のセッションも実に熱かった。
8月16日(月) 帯広 B♭M7
8月1日に帯広に開店したライブハウスB♭M7を訪ねた。マスターでベーシストの佐々木"GEN"源市氏が笑顔で迎えてくれた。ライブは週末をメインに定期的におこなうとのこと。この日はクラリネット持参のお客さんが飛び入りで参加して数曲演奏が行われた。またその後、休憩をはさんでピアノとベースでスタンダードが数曲演奏された。GENさんとハウスピアニストの藤原さんのコンビネーションもなかなか良い。これから帯広で中心的なライブハウスとして是非活躍してほしい。またライブ後、唄を練習されていた<?>さん、抜群の歌唱力でした。これからの帯広が楽しみです。ちなみにこの日、帯広の夏祭り(平原祭り)の最終日で、路上では盆踊り、繁華街の歩道は露店が立ち並び、アーケード街では大道芸、と短い夏を惜しむかのように華やかだった。
8月18日(水) 札幌 HalfNote
飛澤良一(g)と豊口健(p)のコラボレーションを聴いてきた。両者の魅力がぶつかり合った素晴しいライブだった。1stステージはジョビンの名曲「Wave」が飛澤氏のギターのイントロから始まり、豊口氏のピアノでのテーマに引き継がれる形式だった。続いてカルロス・リラのバラードとサンバ、それからオリジナルの「メルカート」ちょっとユーモラスな曲だった。(この曲はHBCラジオの朝の某番組のテーマとして使用されているとのこと)更にオリジナルでニュージーランドの小さな村をモチーフに作った「パイヒラの月」、スローバラードで美しい曲だった。1stステージ最後が、「ジェットのサンバ」だった。豊口氏はこの曲をアコーディオンで演奏した。見事なコラボレーションの1曲であった。2ndステージは、ギターソロから「トリステ」が始まり、「イパネマの娘」、オリジナル「イルゾン(幻覚)」、見事なコラボレーションを聴かせてくれた「コルコバード」、最後にノリノリだった「オルフェのサンバ」だった。夏の終わりにふさわしいサンバとボサノバの演奏に酔いしれた。ちなみに飛澤氏はHalfNote初登場であった。また是非聴きたいライブだった。
8月23日(月) 札幌 At My Place
ぽんぽち(飛澤良一&TOSHI山本)の演奏を聴いた。1stステージは、飛澤氏のイントロから始まり、山本氏の"Wave"のテーマへ引き継がれた見事なコンビネーションだった。続いてカルロス・リラのサンバ、じっくりと歌い上げた「エスターテ」、軽快に「トリステ」、じっくりと落ち着いた演奏の「イパネマの娘」で1stステージが終わった。2ndステージは軽快な「ジェット機のサンバ」で始まった。続いてちょっとユーモラスな曲で「ロボボボ」、それからスローで美しいバラードの「無意味な風景」、カルロス・リラの曲、最後に「バイーヤ」で終了した。夏の終わりにふさわしいクールなボサノバが聴けた。
8月29日(日) 岩見沢ジャズフェスティバル (岩見沢キタオン)
この日札幌は朝から雨混じりの曇天、おそらく岩見沢も最悪の天気ではと思い、ライブ観戦を躊躇していると、ジャズ友より「こちらは暖かくて最高のライブ日和」との電話。結局、高速に乗っていざライブ観戦に参上した。ハロルド・メイバーン・トリオ+矢野沙織のステージ後半から聴いた。ビール片手に聴く、野外のライブは、やはりいいもんだ。
■ハロルド・メイバーン・トリオ+矢野沙織
とにかく矢野沙織のアルトを初めてライブで聴いた。素晴しいテクニックと聴かせるフレーズにちょっと感動した。ハロルド・メイバーン(p)トリオも落ち着いて安定した演奏だった。
■板橋文夫Duo
板橋文夫(p)と林栄一(as)のデュオを聴いた。全曲板橋文夫(p)のオリジナルでリリカルでアグレッシブルな演奏だった。板橋はアルコールも入り、普段とちょっと違うノリだったかも。
■峰厚介トリオ
ドン・チェリーの曲など数曲披露した。テナーの音は途切れが無く、美しく感じた。トリオ演奏の後、板橋文夫と林栄一が加わり、2曲ほど演奏した。
■櫻井哲夫バンド
とにかくパワフルな演奏だった。櫻井のベースは迫力・リズム感も見事だった。またデニス・チェンバース(ds)は日本での初演ということもあってか、とにかく力強く、凄いドラムプレイに圧倒された。
■塩谷哲トリオ
昨年、倶知安ジャズフェス以来の生演奏を聴いた。その卓越した演奏と音楽性は日本だけでなく海外からも高い評価を受けている事が実感できる内容だった。オリジナル曲も素晴しい内容で見事な演奏だった。このころから日が傾き、肌寒くなってきたが、それを忘れさせる名演だった。
■オルケスタ・デ・ラ・ルス
今回のジャズフェスのトリは、再結成したオルケスタ・デ・ラ・ルスだ。ノリの良いサルサナンバーでライブが始まった。あたりはすかっり暗くなり、ステージのライトが彼らの演奏を一層盛り上げていた。NORAの唄は、じっくりと安定した声で、軽快にサルサを唄い続けた。また観客も一緒になり、踊っていた。やはり夏にはこのグループ。この日のライブで一番のノリだった。
今後も是非、この岩見沢ジャズフェスティバルを続けてほしい。見事なライブ内容に主催者側にただただ感謝するばかりです。
8月31日(火) 札幌 SlowBoat
Viva Guts(泉功一郎(g)+飛澤良一(g))
新しいギターユニットViva Gutsの演奏を1stステージの途中から聴いた。ポピュラーや馴染み深い曲もあり、聴きやすかった。1stステージは落ちつた感じの「素顔のままで」、懐かしい名曲「テネシーワルツ」。2ndステージでは「Pick
up yourself」、曲目不明(ボッサ)、「Shade(泉氏のオリジナル曲)」、「I'm begining see the light」で演奏が終了した。全体的に聴きやすい構成ととても心地よい演奏だった。これから期待したい。